2010年01月31日

左官

今日は左官職人について書いてみます。
左官とは建築物の壁塗りを仕事とする職人の事です。
土やセメントなどの素材を塗ったり、砂壁や漆喰
仕上げなどの最終的な表面仕上げを仕事としています。
漆喰・・・消石灰にふのりや苦汁〔にがり〕などを加え、糸屑・粘土(ねんど)
などを配合して練ったもので日本独特の塗壁材料です。


【建物の内外装仕上げとして重要な職種】
左官が行う塗り工事を左官工事と言います。奈良時代の律令制度下において、
建築仕事を司る木工寮に属〔さかん〕という役職がありました。
この属の役人が宮中の修理に壁塗りをしていたことが現在の左官の語源だと言われています。
左官工事は、建物の仕上げとして重要な役割を果たしています。まず、
その建物の耐久性や居住快適性を高める役割です。
次に壁を美しく仕上げるという装飾的な役割です。
この二つの仕上げを怠ると、快適な居住空間は生まれません。
近年では壁にコンクリートのパネルが用いられるようになったことや
熟練した左官職人が減少していることなどによって
左官工事が減少する傾向にありますが、
伝統的な日本の建築物において左官は欠くことのできない仕事です。

【竪穴式住居にさかのぼる】
左官工事の起源は、人々が竪穴式住居で暮らしていた縄文時代にまでさかのぼります。
当時、壁の材料である土は最も手に入れやすい素材で、
その土を生のまま団子状に丸めて積み上げていき土塀を作ったのが左官工事の始まりです。
その後、飛鳥時代には石灰を使って壁を白く塗る仕上げ技術や細く割った木で
壁の芯を作る技術などが開発された事によって左官工事はますます発展しました。
安土・桃山時代になると茶室の建築に色土が用いられ、
土の色をコントロールするだけでなく、砂や繊維を混ぜることで様々な表現が可能になりました。
江戸時代には漆喰で壁全体を覆ってしまう漆喰仕上げが開発され、
建物の耐火性を飛躍的に向上させ、またデザイン的にも非常に美しいものになりました。
その後、商人の土蔵や町家へと普及していき、
漆喰彫刻というレリーフ状の装飾的施工も行われるようになりました。
この点で左官技術は芸術性においても大きな発展を遂げ、
文明開化後の洋風建築の装飾にも柔軟に対応しました。
そして現在でも左官技術は新しい素材、
新しい工法を取り入れながら建築の様々なシーンで活躍しています。

【土を使い分ける?職人】
左官工事の材料となる「土」は、産地や目的によってその性質や色などが千差万別です。
そこで、土の特徴を十分に生かして適材適所に使い分けるのが、
左官職人の腕の見せ所です。また土は自然素材のため、
いつも均一な品質のものが手に入るとは限りません。
同じ場所で採れた土でも時期によって色や成分が変わることもあり、
左官職人は均一な品質の土を調達する事も重要な仕事となってきます。
また土に関する豊富な知識も必要となってきます。
  
タグ :仕事

Posted by 建築家Y at 21:31Comments(0)居住環境

2010年01月30日

LRT復活







チ-ムア-スは営利を目的とせず、未来のまちを創造する市民団体です。

先日『和歌山特報』が我々チ-ムARSSの時代ファイブ構想を記事に取り上げてくれた。
市電が国体で廃止⇒2015国体でLRT復活!
学芸都市構想などを記事に取り上げていよいよ市民いや!県民総船出の時が来た!
大きく紙面に取り入れて下さいました。








こちらは湯浅町出身の陶芸家『大野多喜さん29歳』体に障害を持ちながら頑張って陶芸活動をされています。ぜひちんちん電車にぶら下げたい!
ぶら下げる物は別のユニ-クなものを考案中とのこと!
本当に嬉しいですね!






それではここで懐かしい市電の風景!
左から『北の新地付近』⇒『県庁前付近』⇒『京橋付近』
  

Posted by 建築家Y at 10:41Comments(0)路面電車

2010年01月17日

一里塚

四箇郷一里塚(昭和15年7月12日国指定史跡)は和歌山城京橋を起点として、ちょうど一里(約4km)の距離に設けられた道標です
私が小さいころは塚のほぼ中央に松が植えられていた記憶がありますがその面影がなくなっています。近年は新たに植え替えられたように思います。





一里塚(いちりづかとは、大きな道路の側に1里毎に旅行者の目印として設置した塚(土盛り)である。
たとえば左の写真(中山道の垂井一里塚)
何か古墳のようにも見受けられる。

日本で古くは平安時代末期に白河の関から陸奥湾までの道に里程標を立てたのが最初と言われている。
また江戸時代には都市整備が全国展開され国民の通行標識となった。
調べていくと当時とすれば合理的にいわゆる一里塚には榎などの木が植えられ、
木陰で旅人が休息を取れるような吾妻屋的にも利用されて入たようにも思える。  
タグ :住環境

Posted by 建築家Y at 20:50Comments(0)居住環境

2010年01月10日

時代ファイブ構想







チ-ムア-スは営利を目的とせず、未来のまちを創造する市民団体です。

現在チ-ムARSSとしての活動を『時代ファイブ』として位置づけ
LRT『次世代型路面電車』とは、Light Rail Transit(ライトレ-ルトランジット)の略で、
低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、
快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システムを基本とし、 
『一つの考え方として』
その周辺に文化を発信するためのクリエイター(芸術家)を育て、
芸術の学び舎として真田堀川周辺をストリートライブ・よさこい、大道芸などの
パフォーマンスをするスペースとし、ぶらくり丁周辺が芸術・文化人の集まる空間
となれば、”芸術都市 和歌山”として位置づけをする。

『時代ファイブ』
江戸、明治、大正、昭和、平成の時代背景をコンセプトとし市街地再生を位置づけていく。
下記に掲示する項目は2009年10月18日のブログにスケッチしている。
(Symbiosis:共生)
江戸期の宿場を模した芸術活動をおこなう人たちを支援するための
ユースホステル的な宿泊施設、勿論旅行客も大歓迎。

(Activation:活性化)
明治期の鹿鳴館を模した施設。芸術、特に伝統的な芸術ではなく、
新しい個性的な広い意味での芸術を学ぶ場としての”学校”としてはどうか。
明治時代の新しい未知なる物に挑んでいった先人に習い、新しい芸術を
生み出していく和歌山独自の文化拠点。

(Sending:発信)
1.大正デモクラシー。音楽・踊り・絵画、”西洋に追いつけ追い越せ”で
庶民の文化活動が最も盛んな時代。バイオリンやアコーディオンなど
現在のストリートライブにも似たバイタリティーあふれる芸術活動の拠点。
舟遊びや読書、思索に耽るといった創作活動がメインテーマ。
2.通りを歩行者天国にして、各種イベントを開催する。
よさこい踊りやラーメン屋台、フリーマーケット、学生たちの
音楽や踊りの発表会など。

(Reproduction:再生)
昭和30年代の日本人が最も向上心のあった時代をコンセプトにしている。
文化・芸術活動に呼応した品揃えと、団塊の世代には
懐かしさを、若者には、それが新しさを感じられるような店舗づくり、
通りには木のぬくもり、木の香りを体感でき、ベンチなども設けて、
憩いの場となれる商店街の構成。

(ARSS:総称)S46年和歌山国体で市電廃止⇒2015和歌山国体でLRT復活
平成時代のLRT『次世代型路面電車』とは、Light Rail Transit(ライトレ-ルトランジット)の略で、
低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、
快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システムを中心に
環境を損なわない時代ファイブ構想を実現していく。  

Posted by 建築家Y at 10:10Comments(0)路面電車

2010年01月09日

LRT勇気を出してやろうよ!







チ-ムア-スは営利を目的とせず、未来のまちを創造する市民団体です。

『市街地再生のみなもと』
(和歌山市の過去の路面電車沿線16.1キロでした。)

世界を見てみると多くの先進する国で世論がLRTについての良さに気づき、方向転換や軌道修正をし、すでにLRT効果があがっていることが知られているのに、我が和歌山での反応といえば(今のバスどうなんの?)(そんなん無理や!)(だれが乗るの?)(そんなお金、市にないやろ無理無理)など和歌山を衰退させる原動力とも言われるような言動が飛び交い時代に逆行するが如く施策が執られているのが現状である。
私は思う和歌山を一過性の行事のみで活性化出来るとでも?
唄の文句じゃないですが『Wait a little』一寸待って!

一寸ここで『LRT建設費』を考えてみよう ※なんと地下鉄の1/10ぐらい!
建設費を検証してみると。LRTの建設費は、高架や地下を掘ったりしなくても良いので、1キロ当たり20億円前後と言われています。ちなみに地下鉄がキロ当たり300億円以上と莫大な費用がかかっています。
LRTに関しては建設費の上でも上記に記載したように財政的負担は軽くて済みます。
また新交通システムの模範であるモノレールは1キロ当たり100億円前後、首都圏などの例をご覧いただくと、目の前に見える大掛かりな高架工作物が街の風情風景の阻害要因になっているのが現状なのです。
その工作物から地上に降りる為のバリアフリー環境を実現するのはエレベーターかエスカレーターが必要になり、当然工事費がかさむ構造になっています。

将来的に
地球環境を考える時に温暖化しCO2、ダイオキシンに犯された地球を「膨大な負の遺産」として子孫に譲り渡さなくてはなりません。現在、世界各国で都心部に車を入れさせないように様々に知恵を絞っているこのご時世に、逆行するように車を都心部へ集めるような装置が増えつつある。
今、私たちの和歌山から(Activation活性化 Reproduction再生 Sending発信 Symbiosis共生)を
検討してみては如何でしょうか?

  

Posted by 建築家Y at 21:12Comments(0)路面電車

2010年01月09日

現地境界確認

本日地主様立会いの下敷地周辺の現況のご説明受け八朔畑の中を歩き敷地ポイントの確認をしました。
後日、現況敷地に接する隣地地主との境界立会いが行われます。
『境界明示』に関する事前受託承認の立会いです。face02

  
タグ :小規模特養

Posted by 建築家Y at 19:01Comments(0)WORKS

2010年01月07日

見積

昨日、各建設業者に現場説明書と図面を渡し見積依頼をしました。
13日質疑応答⇒15日質疑回答⇒20日お見積もり受け取り後日決定となります。
このような工程で業者を決定していきます。  

Posted by 建築家Y at 09:37Comments(0)WORKS

2010年01月06日

お年賀

お年賀にいった時に大変おめでたい松を見ました。『たいよう松』
さらに今回計画建設地の土地契約に至るお話も本月吉日に成立予定です。
土地の件で大変ご苦労ご協力頂いている不動産会社社長さま本当にありがとうございます。
おめでたい時には良い話があるものです。
これで土地家屋調査士先生による本格的な敷地測量作業に入ります。
境界明示⇒農地除外申請⇒農転許可申請⇒農業委員会⇒県許可受理
このような作業をへて建築許可申請へと移行していく。

ブログを見て頂いているみなさま本年もよろしくお願いします。

写真ですが金粉入りの昆布茶でお年賀申し上げます。  
タグ :小規模特養

Posted by 建築家Y at 10:54Comments(0)WORKS

2010年01月01日

新しい年。

明けましておめでとうございます。

本年よろしくお願いします!
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Posted by 建築家Y at 00:00Comments(0)パ-ソナル