2009年07月28日

かわら

かわら瓦は、仏教とともに伝来し、現在も和風・洋風住宅を問わず使用されています。
もとは寺社仏閣で使用されていましたが、
戦後、洋風住宅の普及とともに一般住宅へ広がりました。



『瓦のなすべき事』
瓦屋根は、茅葺〔かやぶき〕や板葺の屋根に比べ、
雨を防ぐことに長けています。また防火・耐熱の効果もあります。
瓦を使用する文化は、日本だけではありませんが、
日本は台風が多いので、風で飛ばないよう中国やその他の国よりも重い瓦が使用されているようです。

現在では、洋風住宅の屋根においては桟瓦〔さんがわら〕葺きが主流ですが、
伝統的な和風住宅には本瓦葺きを使います。
本瓦葺きの屋根は、重量感があり非常に見栄えがよく、格段に存在感があります。
江戸時代の商人たちは、住宅に寺社仏閣に使われているような立派な瓦を使って財力を誇示しました。

『瓦の耐久年数』
東大寺法華堂では、1200年前に製造された瓦が今なお使用されています。
すごい耐久性ですね!

『日本家屋の屋根』
瓦は仏教の伝来とともに、百済〔くだら〕(4世紀半ばから7世紀半ばまであった朝鮮半島の国)から伝来しました。
江戸時代中期までは主に寺社・仏閣で使用されていましたが、
江戸時代の城下町で、防火の目的で現在も使用される安価な桟瓦が使用されるようになりました。
大正時代の初めには、簡単な機械が使用されるようになりましたが、
本格的な機械による工業生産となったのは、昭和40年代です。

明治以降、後に人々に普及する洋風建築が日本に入ってきたときに、
和風の瓦は洋風住宅の屋根に葺かれ全国に広がりました。


【我々建築家は日本古来の自然素材を継承し共生にしていかなければならない!】

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Posted by 建築家Y at 11:04│Comments(0)居住環境
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